「ひざ」は、歩いて生きる人間にとって第二の心臓
人間である事の特徴には二足歩行があります。
そもそも「歩く」という動作は、人間が生きていく上での極めて基本的な動作です。
「適度な運動が脳の老化防止に役立つ」というのは昔から言われてきていますが、逆にいいますと、人は、歩けなくなると、途端に老化が進んでいくということです。
ひざの痛み(腰痛もそうです)で、だんだん歩くことがおっくうになります。
変形性膝関節症 ── 痛みの悪循環
このことが、いわゆる「痛みの悪循環」を生み出すことになります。
2012年の日本人の平均寿命は女性が86.41歳、男性が79.94歳となっています。
前年を上回ったそうですが、長生きができるようになると、
「寝たきりにならずに健康でいきいきと心豊に生活したい」、
「自立した日常生活を送りたい」
と誰しもが願うところです。
現実としては、高齢者の5人に1人は運動器(骨、関節、筋肉など)の病気が原因で、
要支援や要介護になるといわれており、変形性膝関節症もその中に含まれる重要な病気です。
厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査の概況によると、
「関節疾患」が原因で「要介護」となる人の割合が第5位で、
「要支援」の原因としては、全体で19.4%を占め、
疾病の中では最も多くなっています。
自立したシニアライフを送るためにも、早めの治療で痛みの悪循環に陥らないように、進行を予防しましょう!
2013年5月23日、冒険家の三浦雄一郎さん(80歳)が、3度目のエベレスト登頂に成功。そのニュース性は三浦さんの年齢にありました。
こんな大冒険は望まないまでも、80歳を過ぎても旅行ぐらいはできる「ひざ」を維持したいものです。