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変形性膝関節症の治療|装具療法

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変形性膝関節症の補助的治療法

サポーター、足底板、杖、ひざ装具などを使って、ひざ関節にかかる負担を軽くしたり、関節を安定させるための補助的治療法です。(保存的治療法のひとつです)

 

 

痛み

[杖] 杖を使うだけでも、体重を分散させることができますので、歩くときにひざの痛みが緩和されます。
ひざだけでなく、立ったり歩いたりする時の脚全体にかかる負担を軽減し安定性を高めますので、転倒防止にも役立ちます。
日常生活ではT字型の杖がよく使われます。

 

 

 
[サポーター] 個人で手軽に購入できますが、ひざ関節の負担の軽減や関節の安定化作用は大きくありません。
サポーターは、関節の保温効果が主な働きです。

 

 

 

[ひざ装具] ひざに直接装着。ひざの周囲を支えることで関節の負担を軽減します。

変形性膝関節症用ひざ装具には、一般的に使われる素材により軟性硬性の二種類があります。

 

WPひざ装具1
軟性ひざ装具~弾力性のある素材でできています。
膝の側方動揺、曲げ伸ばしなど、さまざまな症例に対応していくため
ベルトやバンドに工夫がされています。

 

CBブレース型、OAファンタジー型、OA用サポーターなど、
様々な構造のものがあります。

 

※膝の側方動揺とは、変形性膝関節症が進行して変形が強くなると、体重をかけた時に膝関節が外側に動く現象を言い、この病気の特徴のひとつです。

 

WPひざ装具2

 

硬性ひざ装具~アルミ軽合金や金属製ヒンジを利用してつくられたものです。
関節症の程度にあわせて使い分けられます。
軟性に比して、日常生活の動作をかなり制限します。

 

 

 

 

 

【参考→【ギシ・ソウグの辞典と情報

 

[足底板] 足の裏に装着。足底板を使う事で、どちらかに偏っていたりするのを防いでくれます。

 

変形性膝関節症では、関節の内側が痛いのとO脚になる傾向がありますので、外側が楔(くさび)状に厚くなっているのを使うことで、ひざの内側にかかる力(負担)を外側に分散することで症状を和らげます。(正式には外側楔状足底板といいます)

 

初めは慣れないかもしれませんが、徐々に歩きやすさや痛みの軽減されるのが分かってきます。

 

靴に貼り付けるタイプと、素足でも対応できるサポータータイプのものがあります。

 

【留意点】
・原則として、起きてから就寝するときまで着用してください。
(足底板は、歩くとき、立つときに力を発揮します)

 

・最初から、長時間つけないで徐々に慣らしていくことです。
たとえば、昼間の1時間から2時間ぐらいからはじめて、3週間ぐらいかけて日中ずっとつけていられるよう慣らしていきます。

※足の底や、下腿が痛くなったら、すぐ外してください。

 

(靴の場合)
・靴はかかとが低く、大きめのものを履くようにします。
・ウォーキングシューズやジョギング用がおすすめです。

 

【注意点】
・足底板は治療の一環として用いるものです。きちんと医師の診察を受け、医師の指導のもとに、自分に合ったものを作製してもらい、使用することです。

症状の進度やO脚の度合いなどにより、底の高さや形状は、個人によって全く異なり、適するものが数ミリ単位で違ってきます。

 

 

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