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変形性膝関節症の治療|生活指導と運動療法

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肥満は変形性膝関節症の悪化を招く最大の原因です

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変形性膝関節症の治療で、まず行われるのは生活指導です。

 

ひざへの負担要因を減らすために、肥満体質の方は減量することが大事です。

 

また、運動や日常生活の見直しにより、ひざへの負担を軽減します。

生活指導~日常生活上の注意点

    • 基本的に、ひざに負担をかけないように工夫すること。

      健康のためを理由にひざが痛いのに無理をして歩くのは、逆効果です。

    • 杖を使う。
    • 階段よりエレベーターを使う。
    • 重いものを持たない。
    • 農作業を適度に控えて、外出時は、ひざ装具とクッションの良い靴を使用しましょう。

    変形性膝関節症の人は、都会よりも山村部に多いと言われます。
    機械化が進んできているとはいえ、長時間の農作業によるしゃがんだり立ったり
    の動作は、ひざ軟骨を悪化させます。

     

    • 変形性膝関節症の人は肥満傾向が強いので、食生活を見直し減量をすすめます。

         肥満は変形性膝関節症の悪化を招く最大の原因です。
         歩くときは体重の2~3倍、階段では7~8倍の力がかかると言われています。
         つまり、体重が3キロ減れば、ひざへの負担はその3倍の9キロ減ります。

   

運動療法~正しいリハビリ運動を行い、ひざ周囲の弱った筋力を改善します。

  ひざへの負担を減らすには、減量だけでは不十分で、運動療法がおすすめです。
  大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を鍛えることで、ひざ関節の痛みを軽減できます。

    • 運動療法による痛みの改善効果

         ①筋肉を鍛えると、関節が安定する
         ②炎症をしずめ、痛みを抑える
         ③柔軟性、有酸素能力、体の平衡機能を高めて、転倒による骨折を防止する
         ④体重によるひざへの負担を軽減する
         ⑤適度な歩行(1日20分の散歩)により、気持ちが軽くなります

     関節軟膏には血管がなく、栄養補給のためには適度な歩行などの

     運動による圧縮・弛緩のリズミカルな刺激が必要だからです。
     ひざに力を入れたときに老廃物が関節軟骨から押し出され、力を抜いたときには、

     新しい関節液とともに栄養が送りこまれます。
     したがって、あまり痛みがないのであれば散歩などはむしろ行った方が効果的です。

  

    • 運動療法の時に気をつけることは?

         運動療法の目的は、関節に負担をかけないで、ひざ周りの筋肉を鍛える

          ということです。

     

         痛いのを我慢して歩いたり階段を昇ったりするのは、筋肉は鍛えられても、

         ひざ関節には負担になります。

     

         痛みのない範囲で毎日くり返し、少しずつ回数を増やすことが大切です。

     

         他人と比べたり競争したりしないで、自分のペースで気長にやることが大切です。

実施する際は必ず医師や理学療法士に相談して、自分にあった方法で行ってください。

痛みや腫れが続く場合は、無理をせず、早めに医師の診察を受けましょう。

 

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ひざの痛み 変形性膝関節症