長友佑都、「左膝外側半月板損傷」で手術?
2013年4月15日。長友佑都、「左膝外側半月板損傷」で手術?
インテル・ミラノ(イタリア・ミラノを本拠地とするサッカークラブ)は、日本代表DF長友佑都(26)がミラノ市内の病院で検査を受け、「左膝外側半月板損傷」と診断されたと発表。手術は不可避で、復帰に最低でも1~3カ月かかる見通し。(2013年4月16日 スポニチサッカーニュースより)
ワールドカップのアジア最終予選の出場が絶望的で、ザックジャパンにとっては大きな痛手となるとの報道でした。
長友選手の「左膝外側半月板損傷」の症状の程度がどの程度のものだったのかは定かではありませんが、結局のところ手術は回避したようですね。
長友選手自身が言うところでは、「僕自身、色んな人と相談して、そして自分の膝の状態が自分にしか分からない状態で、凄く良かったんで、手術をしなくても絶対いけるという確信があったんです」ということでした。
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膝が引っかかったような痛みを感じる|半月板損傷
膝の痛みに関連する症状として、次のような特徴が見られる場合は半月板損傷の可能性があります。
- スポーツ活動などでひざを強く打ったり、ねじった時に、膝に強い痛みを感じ、しかも痛みが取れないでいる。
- ひざに体重がかかる時やひざの曲げ伸ばしをした時に痛みが見られる。
- ひざ関節の動きに違和感があり、、うまく動かない。
- 膝が引っかかったような痛みを感じる。
- 膝に力が入らない感じがする。
- 膝関節部が腫れて膨らんでいる。
- 膝の曲げ伸ばしができない。
半月板とは
半月板は、ひざ関節の大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の間にある半月(三日月といった方が近いです)型をした繊維性の軟骨です。
ひざ関節の内側と外側に1個ずつありあります。(図参照)
半月板の役割は、ひざの関節に加わる衝撃を吸収分散させるクッション及びローラーベアリング的な働きがあります。
またその形状はひざを安定させるスタビライザー的な役目も果たしています。
原因
ひざ関節は体の中でも特に体重による負荷が大きい箇所で、片側の足に体重の10倍以上の負荷がかかることもあります。
そのため半月板にも大きな力が加わります。
半月板は、主にスポーツ活動などによって膝にひねりがかかると損傷を生じることがあり、膝の関節が外側に曲がった時は内側の半月板が、膝の関節が内側に曲がった時は外側の半月板が損傷します。
あと、加齢により傷つきやすくなっている半月板に何らかの拍子に外力が加わって損傷する場合とがあります。
※半月板は加齢に伴い変性するので、40歳以上ではちょっとした外傷でも半月板損傷が起こりやすくなります。
<半月板損傷が発症しやすいスポーツ>
野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニス、ラグビー、スキー、格闘技など
半月板が損傷すると、上記の特徴のように、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。
当初の痛みとしては、ケガの際に裂けた半月板が周囲の組織を刺激して炎症を起こして痛くなります。
よりひどくなると、ひざに水(関節液)がたまったり、急にひざが動かなくなる「ロッキング」※という状態になり、激痛で歩けなくなるほどです。
※ロッキング現象
傷ついて裂けた半月板が何かの拍子に関節にはさまることで、膝の曲げ伸ばしができなくなることです。
治療方法
半月板の血行が良い部位では、自然に治癒する場合もあるので、まずは保存的に治療を行います。
[保存的療法]
・腫れや痛みが強い時は、患部に負担をかけないようできるだけ膝の安静を保つことが基本です。
・痛みや炎症を抑えるために、湿布や塗り薬、飲み薬(消炎鎮痛剤)を使います。
・膝に多量に水がたまった場合は針を刺して内容液を取り除きます(関節穿刺)。
・関節の潤滑性を高め炎症を鎮めるためにヒアルロン酸注射が行われることもあります。
[手術]
半月板は損傷があるからといって,そのすべてが手術の対象となるわけではありませんが、断裂してしまった半月板を薬物やリハビリテーションで治療することはできません。
また、保存療法を繰り返してゆくなかで、半月板の正常部分の変性が進行したり、引っかかった半月板により関節軟骨の損傷や膝関節拘縮を引き起こすことがあります。こうなると手術を検討する必要が生じます。
さらに、スポーツ活動、日常生活、職業上大きな支障がある場合手術が必要です。
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