高校生のころ、通学途中にふと気づくと、いつも下を向いて歩いていた。別に学校へ行くのが憂鬱だったからというわけではなかったのですが…。鞄の重たさもあったのではと思う。なんか猫背になっているんじゃないか!
これから始まろうとする一日がこれでは思いやられる。姿勢を正さなくては。
そう思った日を境に、努めて胸をそらして歩くことを心がけた。
こうしたIT機器の使用によって、起こりやすい猫背ということで、 名づけられたのが「IT猫背」です。
猫背は、見た目だけではなく、体のゆがみ、肩凝り、頭痛、腰痛の原因になるばかりか、内蔵機能の低下につながる恐れがあります。
猫背が招くからだのトラブルと心への影響
・頭痛
・首や肩の凝り
・腰痛
・眼精疲労
・不眠症
・内臓の働きの不調(便秘など)
・下半身の関節の痛み(膝痛など)
猫背を治すメリット
見る景色も違う。気分も違う。
姿勢を正すことで、体調の改善やスタイルの向上につながるというのは実感するところです。
猫背を治すことは、若々しい心と体を手に入れることにつながります。
”生き方にも影響する”と言っても過言ではないでしょう。
猫背を治して姿勢美人に
姿勢を正す(猫背を治す)ことで、上記の症状は改善する 可能性があります。
他には、肺活量が増えることで、免疫力の向上や脂肪燃焼の効率上昇、持久力のアップにもつながります。
※肺活量が増えると全身に酸素がきちんと流れるようになるので、全身の細胞が活性化して基礎代謝量がアップします。
筋肉の疲労が溜まりづらくなり、関節の動きも良くなることで、スポーツや音楽演奏のパフォーマンス向上も期待できます。
女性の場合だと、バストラインが美しくなり、お尻やおなかが引き締まるなど、スタイルが変わります。
こうなると、 姿勢が精神面に与える影響が大であることがうなづけます。
うつむき、肩を丸めて歩いているだけで、気分は落ち込んでいきます。胸を張って、しっかりと前を見つめていくことで、全身に力が入り、晴れ晴れと生活できるようになるのです。
猫背の種類とチェック法
猫背の原因は、生活する上での体の癖や加齢、妊娠、心理的な影響など、さまざま考えられます。
(上記のIT猫背も)
猫背を治すことの第一は「正しい姿勢」を意識することです。
私の場合、高校生の頃から意識して いたわけですが、社会人になってからも「姿勢を正す」と言うことはとても大事なことと認識しています。
特に体の柔軟性がある内に対処すべきです。
ちなみに、パソコンに向かうときは、椅子に深く腰掛け、背筋を真っすぐ伸ばしましょう。目線が下を向きすぎないように、画面の角度や照明、高さを調節することも大切です。
時々、首や肩を回したり、ストレッチをして筋肉をほぐしてあげると良いでしょう。
スマホを見るとき意識している人はほとんどいないのでは?
できるだけ顔の前に持ち上げ、首を曲げないように心がけましょう。タブレットも膝の上ではなく、机に立て掛けた状態で見ると負担が軽減できます。
椅子に座って足を組むと、自然と背中が丸くなりますので気をつけましょう。
よく見受けられるのが、”背筋を伸ばそうとすると疲れる” という方です。伸ばすより丸まっている方が楽と感じている人もいるようです。これは正しい姿勢を勘違いして、肩などに無駄な力が入っているためです。
ラジオ体操の第一の伸びの運動で、腕を前から上に上げて、腕を横に下ろしたときの姿勢をとってみてください。
身体測定で身長を計るときはどうでしょう。
猫背になっていないか、自分の姿勢をチェック
まず、足を肩幅に開き、かかとを壁につけて、リラックスした自然な姿勢で真っすぐ立ちます。
このとき、後頭部と肩甲骨、お尻が壁に触れていて、腰の後ろに手のひらが入る隙間があれば、きれいな姿勢と考えられます。
後頭部が壁から離れている人は「C型猫背(円背)」、腰と壁の隙間が手のひら以上に離れすぎている場合は、「S型猫背(凹円背)」の可能性があります。
C型猫背
背が丸まった、典型的な猫背に見えるのがC型猫背です。
デスクワークやパソコンを長時間使う人に多いようです。集中すればするほど同じ姿勢を取り続けてしまいます。30分に一度は背伸びを背伸びをして、姿勢を見直すように心がけましょう。
特にノートパソコンを日常的に使っている人は、目線を下げて作業をするので、C型猫背になりがちです。
S型猫背
C型猫背は見た目にわかりやすいのですが、S型は一見、姿勢が良く見えるため「隠れ猫背」と呼ばれます。気づいていないだけで、若い人のほとんどはS型猫背になっていると考えられます。
子供の頃は、机に向かう姿勢をよく注意されたものですが、現代は、先に述べた”IT”の影響、不自然な姿勢でスマホゲームに夢中になっているといった事での影響とかが否定できません。
実は、S型の人は、背筋を伸ばそうと意識しているつもりが、腰を前に反っているだけで、背中は丸まったままなのです。
これら以外には、C型とS型の人が併発しやすい、両肩が前に出てしまう「横猫背」や、携帯電話などの常用により、首だけが前に傾いてしまう「首猫背」などがあります。
骨盤を真っすぐにすれば猫背は治る
イメージとしては、自分に尻尾があると想定し、それを股の間から前へ、後ろへと動かす動作です。
骨盤を垂直に立てることができたら、身長を計るときのように、まっすぐに立ち顎を引きます。このとき、肩甲骨の背筋にじわりと力が加わっている感覚があれば、背筋は伸びています。
最後に、両肩を後ろに引き全身の力を抜きます。これで正しい姿勢の完成です。
意識したときに正しい姿勢が取れるかどうかが大事です。
柔軟体操を加える時は無理をしないように、年齢や体調に合わせて、リフレッシュする程度に留めおくことです。