体力も確実に落ちてきている。メタボか! 確かに体の重さを感じる。このままではいけない。
そこで、健康のために、せめて散歩でもと思い、近くのグラウンドで歩くことをはじめた。走るのはちょっときついかなということで。
1日20分から30分を目安に続けていたら、ある日のこと、片ひざに今までにない痛みを感じた。 何でだ。ストレス解消を兼て日々の日課として取り組んできたわけで、ハードな運動でもないのにどうしてこの痛みが出てきたのかが不思議だった。
「歩くのすらやめなくてはいけないのか?」
膝痛 病院で”回復しません”と
気になったので、病院(整形外科)でレントゲンを撮ってもらった。
診断は、ひざの軟骨がすり減っていて、これは回復することはありません、とのひとことだった。
「治らない? どうしたらいいの?」「仕事できなくなる?」
そんな思いがこみ上げて来る。
膝は体の中でも負担がかかる場所であることから、年齢を重ねるとともにひざ関節に痛みを抱える方が多くなるのだそうだ。
このほか、肥満や、外傷や関節炎の病歴のあるひと、重いものを持つ職業の人には、おこりやすくなる。
私の場合は肥満の要素が大きい。
調査によると、ひざの痛みを訴える人の9割は、変形性膝関節症が原因で、毎年90万人が発症していると言われます。
ひざの関節には軟骨があって、骨と骨がこすれ合わないように、すき間があいています。
しかし生活動作の中でひざへの大きな負担が続くことで、ひざの関節軟骨や半月板の弾力性が失われ、関節軟骨どうしがこすれてすり減り、次第に変形していきます。
これが変形性膝関節症です。
変形性膝関節症では、動かすと痛むとか、関節が動く範囲が狭まるなどの障害が現れます。
痛みは、歩き始めや長時間歩いている最中、あるいは歩いた後に表れます。
また、階段の昇り降り、立ち上がったり座り込んだりする動作でもあらわれます。
この結果、
・長時間歩けない
・階段の昇り降りができない
・正座できない
・しゃがみ込みができない
・床のものがとれない
・椅子から立ち上がりにくい
と感じるようになり、さらに進行すると膝に水がたまって腫れてきたり、ひざを伸ばすことができなくなったりします。
たいていの場合、O脚やX脚の程度が強くなり変形が進んできて、家事や買い物、入浴といった日常生活に制限が生じます。
加齢が主な原因の場合は、痛みを感じて受診した時には、病状がある程度進行した状態になっていることがほとんどのようです。
”健康の為には、歩くのが一番”とも言われている中で、歩くのが制限されるのは
実に辛い。
変形性膝関節症は、体の自由を利かなくするばかりか、精神的も影響を与えるのです。